日本の降水量は世界平均の２倍で一見多いかのように思いますが、一人あたりでは世界平均の１／４と少ないんです。それでも水不足が問題にならないのは、森林に降った雨水は良質の森林土壌に蓄えられ、地下に浸透し長い時間をかけて(専門用語で「遅い中間流」と言う。)きれいな湧き水や地下水になってやがて川から海に豊かな水量と共に、豊かな栄養を供給します。
オイルはどのような国にから来るのか
江戸時代、外国船が日本に寄りたがった理由のひとつに、船に積む飲み水があった。
中国や韓国で積んだ水は、赤道に着く前に腐ってしまったのに比べ、日本から積んだ水ははるかに長期間もった。それは日本の手入れの行き届いた森林のせいだったのです。
良質の森林に降った雨は，樹木の葉や枝，落ち葉や枯れ枝などを濡らし、そのまま蒸発したり、いったん地中にしみこんで，ふたたび地面から蒸発しり、植物の根に吸われて葉から蒸散する水もあります。
こうして流れずに空中に戻っていく水の割合は，約３０〜４０％と言われています。
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落ち葉や枯れ枝などの堆積した層の下には腐植を大量に含む土壌があります。この層は微生物、ミミズ、ダニ等の微小動物、モグラ、ネズミ等の小動物が活発に活動し、無数の隙間や穴があります。
この隙間や穴がスポンジのようにたっぷりと雨水を蓄え、低い方にゆっくりと流します。
一部は地表近くを流れ、数時間から数日かけて、川に流れ込み、一部は更に深く染みて行き、数ヶ月から数年かけてきれいな湧き水や地下水になってやがて川から海に豊かな水量と共に、豊かな栄養を供給します。
地下水になる水の割合は良質の森林土壌で約３０〜４０％と言われています。
どのように保持してペンを構築する
牡蠣の養殖で有名な宮城県の気仙沼湾で実際にあった話ですが、牡蠣の収穫量が減少した時、森林と河川と海の栄養の関係に気付き、漁民たちは山でブナを植林したそうです。そして今牡蠣の海はよみがえりつつあるそうです。
落葉広葉樹林の果実は照葉樹林より豊富で、縄文時代、落葉広葉樹林の多い東日本は照葉樹林の多い西日本の１０倍の人口を有していました。
これは果実の採集とともに、サケ・マスの漁労による食料が豊富にあったためです｡
禿山では１０％しか地下に染みず、９０％が地表の土砂を削りながら流れてしまうと言われています。
スポンジのように保水する能力を調べると、森林土壌は芝生の４倍、水田の３倍 畑� ��の２倍と言う結果が出ています。
茨城県が調査したところ、保全が行き届いた森林でも地形や樹木の種類、土壌の性質等により、その保水能力には４倍もの開きがあることが分かったそうです。
最も保水能力が高かったのは、名水１００選でも有名な八溝山地で、１ｈａ（１００ｍ四方）
当たり１５６０ｔの保水能力があるそうです。
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